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リハビリテーション部

技師長挨拶

技師長挨拶

リハビリテーション部
技師長 松本 武士

 こんにちは。技師長の松本です。
 当院リハビリテーション部は、「新しい再出発に向け、共に歩むリハビリテーション医療を提供します」を理念に掲げています。病気や怪我の後遺症は、時としてその方の日常生活や仕事・趣味活動・生活の質を低下させることが少なくありません。それでも生きていくために、家族のために、自分のために、障害に向き合い前を向いて進まなければなりません。私たちは、「患者さん・ご家族」の目線にたち、共に前へ進むための支援をさせていただきます。自分の意思で、自分の出来ることから、大切なもののために、再出発できるよう共に歩む姿勢を第一にしています。リハビリ部門は若いスタッフが多く、元気と活気にあふれています。利用してくださる方々を元気づけられるよう導きます。

生活を重視した取り組み

 当院は、回復期リハビリテーション病棟を4病棟(180床)備え、「生活を支えるリハビリテーション」を重視しています。「入院生活のすべての生活動作を自力で取り組むよう支援する」ために、患者さんの最大能力で生活動作を取り組めるようリハビリスタッフが関わらせていただきます。特に、朝起きてから食事までの時間、夕方の食事から就寝までの時間帯にリハビリスタッフが関わり、生活動作を重点的に実施します。
 入院当日には、医師を始め担当スタッフが患者さんの病室に集まります。現在の身体能力や課題を確認し、リハビリの目標・治療方針・入院期間について患者さん・ご家族と共に共有し、共にリハビリを進めるための準備を行います。また、入院されるすべての患者さんに「家屋情報用紙」を配布し「自宅の見取り図と写真」と、「自宅での生活の様子」をお伺いさせていただいています。その情報をもとに、生活にあわせた治療計画を作成し、必要に応じた自宅改修のご提案をさせていただきます。
 退院が近づくと、ケアマネジャー、住宅改修業者と連携し外泊訓練の調整と準備を進めます。外泊時の課題を確認し、患者さん・ご家族が安心して退院できるように支援しています。
 また、当院回復期病棟は365日毎日リハビリを行います。日中の活動量を増やし体力をつけられるよう看護師による病棟リハビリも行っています。体をつくり日常生活に結びつけられるような関わりを重視しています。

快適性を兼ね揃えたリハビリ環境と充実したスタッフ

 当院はリハビリ専用棟を有し、広いリハビリスペースと備品を備えています。入院・外来でリハビリ室が分かれており、それぞれ専属のスタッフを配置しております。スポーツ整形患者さんに対応できる、屋外中庭のスペースに加え、投球練習・サッカー練習ができる人工芝スペース、さらにはバッティングネット、バスケットゴールも備えています。また、日常生活動作の練習に必要な機器を一通りそろえ、屋外中庭には園芸療法が可能な花壇と農作物スペースがあります。和室に加え、レンタルベッドや各種車椅子に対応できる備品をそろえています。
訓練施設の紹介

スペシャリティーと連携を重視

 当院は「えんげセンター」と「スポーツ医学センター」、「高次得脳機能センター」の専門分野を組織し、多職種連携による医療と、専門的治療を提供しています。
 「えんげセンター」は、特別顧問 藤島医師のもと最先端の摂食、嚥下障害の評価・治療介入を行っています。リハビリでは摂食条件の設定や、ご家族への指導など言語聴覚士が中心的に関わっています。摂食嚥下院内認定講座を開催し、「えんげサポーター」の育成もしています。
 「スポーツ医学センター」は、術後早期のスポーツ障害患者さんのメディカル、アスレチックリハビリにも対応できる体制を取っています。外来スポーツ整形患者さんのみ19時までの診療予約枠を設け、学生、社会人のニーズにも対応しています。また、近隣の高校、大学へトレーナー活動としてスタッフが派遣し、障害予防や早期治療介入にも努めています。
 「高次脳機能センター」は、高次脳機能障害患者支援ネットワークの中核施設として、高次脳機能障害を持つ方の検査や治療に加え、自動車運転評価・就労支援など社会復帰への取り組みをジョブコーチと連携し取り組んでいます。
 
 利用されるすべての方々が安心できる医療を提供し、心地よくリハビリしていただけるよう心がけています。