理学療法は脳卒中や高齢者の慢性疾患、整形疾患などの病気や障害によって生じる機能障害や生活動作におけるさまざまな問題に対し、日常生活でおこなう基本的な動作(寝返り、起き上がり、立ち上がりなど)や「歩く」、「階段を昇る、降りる」などの動作の訓練を患者さんの状態に合わせて、個別に実施しています。訓練でできるようになった動作が、病棟そして在宅生活でも行えるように病棟看護師と連携して、指導しています。
またスポーツ障害にも対応し、患部の治療だけでなく、身体の硬さやバランスの悪さなどケガにつながる原因をしっかりと評価し、一人一人に適したトレーニングを提供することで早期のスポーツ復帰をサポートします。
屋外での歩行訓練
当院では広い敷地を利用して体力向上を目的として積極的に屋外歩行訓練をおこなっています。不整地や坂道などもあり、応用歩行訓練の場にもなっています。
また、必要に応じて、バスなどの公共交通機関を利用できるかどうか、外出訓練も実施しています。
浜松市リハビリテーション病院ではより専門的で効率の良い充実した診療を行うため、2012年4月にスポーツ医学センターを開設しました。当センターではスポーツ専門医を中心に、スポーツ障害に専門的に携わるスタッフがチームとして患者さんの治療にあたります。
初期治療から再発予防まで総合的なスポーツ医療を提供します。
予約制となっています。事前に電話または外来窓口にてご予約をおとりください。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)や誤嚥性肺炎など呼吸機能に障害が生じた患者さんに対して、リラクゼーション、胸郭の可動域練習、ストレッチなど身体の状態を整え、運動療法と併用し呼吸機能の向上を図ります。
痰を出すことが難しい患者さんには排痰(痰を出す)手技やカフアシストなどの排痰を促す機器を使用し痰が出せるように訓練を行います。当院には3学会(日本胸部外科学会・日本呼吸器学会・日本麻酔科学会)合同の認定資格である呼吸認定理学療法士の資格を持ったセラピストが在籍しています。
患者さんがより安全に生活が送れるよう、医師・理学療法士・義肢装具士が患者さんの状態に適した装具の選定をしています。
当院には3社の製作所から義肢装具士が派遣されています。