当院では臨床研究を積極的に実施し、医療の質向上に努めています。
当院、管理栄養士の清水と藤島院長が著者として、世界的な栄養障害の基準のGlobal Leadership Initiative on Malnutrition (GLIM) に関する調査論文が以下の雑誌に掲載されました。GLIMは世界的に注目されている栄養障害の診断基準です。掲載雑誌は米国静脈経腸栄養学会(ASPEN)のオフィシャルジャーナルであるJournal of Parenteral and Enteral Nutrition (IF 2.853)と日本老年医学会のオフィシャルジャーナルであるGeriatrics & Gerontology International (IF 2.022)です。当院では積極的に臨床研究を実施し、患者様に提供する医療の質向上を目指しています。
①Shimizu A, Maeda K, Wakabayashi H, Nishioka S, Nagano A, Kayashita J, Fujishima I, Momosaki R.
Predictive Validity of Body Mass Index Cutoff Values Used in the Global Leadership Initiative on Malnutrition Criteria for Discriminating Severe and Moderate Malnutrition Based on In-Patients With Pneumonia in Asians.
JPEN J Parenter Enteral Nutr. 2020 Jul 17. doi: 10.1002/jpen.1959. Epub ahead of print. PMID: 32677042.
②Shimizu A, Maeda K, Honda T, Ishida Y, Ueshima J, Nagami S, Nagano A, Inoue T, Murotani K, Kayashita J, Fujishima I, Mori N.
Comparison between the global leadership initiative on malnutrition and the European Society for Clinical Nutrition and Metabolism definitions for the prevalence of malnutrition in geriatric rehabilitation care.
Geriatr Gerontol Int. 2020 Oct 27. doi: 10.1111/ggi.14072. Epub ahead of print. PMID: 33107703.
舌の力が低下した患者さんの嚥下機能の特徴を調査しました。
当院、管理栄養士の清水と藤島院長が著者である論文がNutrition誌(IF3.639)に掲載されました。舌は嚥下(えんげ)に重要な役割を持つ筋肉です。舌の力が低いと咀嚼機能や咳を出す力などが低下していることが明らかになりました。
喋る機会や栄養状態が悪くなると舌の力が弱くなります。当院では積極的に臨床研究を実施し、リハビリテーションの質向上に努めています。
①Shimizu A, Maeda K, Nagami S, Nagano A, Yamada Y, Shimizu M, Ishida Y, Kayashita J, Fujishima I, Mori N, Murotani K, Suenaga M.
Low tongue strength is associated with oral and cough-related abnormalities in older inpatients.
Nutrition. 2020 Nov 11;83:111062. doi: 10.1016/j.nut.2020.111062. Epub ahead of print. PMID: 33348111.
院内放送でクリスマスソングをお届け♪
今年は新型コロナウイルス感染症の影響により世界中が大変な一年となりました。多くの方々が何らかの形で日常生活の変容を強いられたかと思います。
当院でも入院患者さんへの面会制限や正面玄関での検温対応、研修会・セミナー、恒例イベントの縮小など、感染対策に取り組んで参りました。
そんな中、少しでも患者さんに楽しんでいただけるように、クリスマス気分を味わっていただけるようにと、オンライン会議システムと院内放送を使って、クリスマスキャロリングとミニコンサートをお届けしました。
クリスマスキャロリング&コンサートの模様は、左の画像をクリックしてYoutube『浜リハチャンネル』より視聴いただけます♪
第67回 浜松リハビリテーションセミナー オンライン開催
11月4日、東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野教授 東北大学病院リハビリテーション部長の上月正博先生を講師にお迎えし、『内部障害のリハビリテーション:意義と現状」についてご講演いただきました。『1.重複障害が増えている』『2.一日の安静で2歳年を取る』『3.脳卒中の再発は約50%/10年』『4.心臓リハビリテーション、呼吸リハビリテーション、腎臓リハビリテーションなど運動が極めて有効』『5.リハビリテーションは「ローリスク」「ローコスト」「ハイリターン」』など、楽しい話術であっというまの90分でした。オンライセミナーならではのQ&A投票やチャットでの質疑応答も活発で、LIVE感あるセミナーとなりました。外部、院内合わせ約140名の方が参加されました。
今年はオンラインで浜リハ祭!!
10月24日、WEB浜リハ祭を開催しました。毎年恒例の浜リハ祭を今年は感染対策を考慮して、WEBを通してLIVE配信としました。藤島院長による「新型コロナウイルス感染症禍の健康管理」についての講演、リハビリスタッフによる「浜松いきいき体操」、当院スタッフによる「浜リハコンサート」をお届けしました。ソーシャルディスタンスを保つため、メイン会場とサテライト会場を設け、入院患者さんをお招きしました。地域や職員家族はLIVE映像でお楽しみいただきました。新型コロナウイルス感染症により恒例イベントが制限される中、アイディアと工夫で皆さんがお楽しみいただけるよう、新しいことにどんどん挑戦していきたいです。
WEB浜リハ祭の様子はYouTube「浜リハチャンネル」よりご覧いただけます!
https://youtu.be/4mnu-_m2pZM
メイン会場の浜リハコンサート
サテライト会場の様子
もうすぐサツマイモの収穫時期です。
花壇いっぱいに葉が伸びています
患者さんと一緒に植え、育ててきたサツマイモがそろそろ収穫時を迎えそうです。
園芸活動はリハビリの一環として身体を動かすことはもちろんのこと、屋外で活動して季節を感じ、気分を落ち着かせるなどの効果があります。また、元々の仕事や趣味として行っていた事に取り組み、充実感や入院中の役割を得ることで、入院生活を穏やかに送れるよう目指しています。
春の終わりからみんなで育ててきたサツマイモ。土の中でどうなっているか、収穫が楽しみです。
患者さんと一緒にサツマイモの様子を見てみました
サツマイモ発見!しっかり育っています!!
先端医療機器ポスター掲示しました
先進医療機器のポスターを2階生活リハビリ室前と1階リハビリ棟廊下に掲示しました。
各種機器の特徴や効果が掲載されています。ぜひご覧ください。
リハビリ棟 廊下
2階生活リハビリ室前
新卒看護師採用Web説明会 開催しました
新型コロナウイルスの感染拡大により、今年度の夏季インターンシップはWeb説明会に変更し、数回に分けて開催しました。
学生の皆さんに直接お会いできなかったことが少し残念でしたが、
web開催にしたことで、パソコンの画面に1人1人が表示されるので、相手の表情を見ながらいつもと同じようにお話することができました。
Web説明会は、ご都合に合わせて個別対応しています。
ご希望の学生さんは、お気軽にお問合せください。
【Webセミナーのご案内はこちらをクリック!!】
総看護部長より施設概要や特色、教育体制について説明しました。
先輩看護師も参加し、現場の雰囲気や仕事内容などお話しました。
みんなの願いが届きますように・・・
今年も正面玄関前とリハビリ棟に、七夕の笹が飾られました。
毎年「早く○○が良くなりますように」等、健康に関する願い事が多いですが、
今年は「早く新型コロナが終息しますように」といった願い事が複数みられました。
新しい生活様式が始まったばかりですが、今までの日常生活が早く戻るといいですね。
嚥下調整食という言葉をご存じですか?
食べることや飲み込むことに問題を抱えている方に提供する食事のことを嚥下調整食(えんげちょうせいしょく)と呼びます。
日本では、日本摂食嚥下リハビリテーション学会が嚥下調整食に関する詳細な分類や取り決めをおこなっています。
今回、藤島院長が共著者の「咽頭嚥下障害患者の咀嚼によるテクスチャー変化と適切な食べ物のテクスチャー検討」という論文がNutrients(インパクトファクター 4.171)という雑誌に掲載されました。
日本の嚥下調整食を世界に発信した大切な論文になります。
タイトル:Textural Changes by Mastication and Proper Food
Texture for Patients with Oropharyngeal Dysphagia
著者:K Matsuo, I Fujishima.
グリーンカーテン日記Ⅱ ~成長~
こんなに大きくなりました!
梅雨真っ只中ですが、今週は天気に恵まれ、心地良い日が続いています。
5月中旬に植えたゴーヤ、パッションフルーツ、えだまめは、すくすくと成長しています。
まだまだカーテンとは言えないですが、これからもっと成長していくことを期待しています。
葉っぱをかき分けると・・・えだまめが実っていました
ゴーヤの黄色い可愛い花が咲きました
院内功労賞
今年初めて、院内における功労表彰制度が制定されました。
これは、院内における様々な取り組みに対して、その功績を評価しようとするものです。
対象となる取り組みは、“社会貢献”“施設(事業団)貢献”“業務改善”です。
たくさんのご応募の中から、今回は2つの取り組みが表彰されました!
NRリハビリ委員会 作業療法士 安間係長
【「生活プログラム」導入の取り組み】
病棟での不活発傾向や入院に伴う認知症の進行などにより、十分な活動量が得られていない患者さんがいらっしゃいます。そのような患者さんやご家族と目標を設定・共有し、訓練以外の時間もリハビリを意識した過ごし方ができるよう、「生活プログラム」の提案と導入を試みました。
画像診断室 放射線技師 中村さん
【えん下造影検査で患者さんの視線を注目させるアイテム(ウサギの絵)の作成】
えん下造影検査の時、患者さんが誤嚥しないように顎を引いた状態で飲み込みをするために、医療スタッフが「下を見て飲んでください」と指示を出して検査をしていました。そこで、下に視線を集めるものが必要と思い、可愛いウサギさんのパネルを作成しました。
グリーンカーテン日記Ⅰ ~苗植え~
今年もグリーンカーテンに挑戦します!
5月15日、病院スタッフでゴーヤやキュウリの苗を植えました。昨年は初挑戦だったため、あまり収穫できませんでした。今年こそは豊作となるよう愛情込めて水やりし、大切に育てていきます。
あばしゴーヤの苗
今年はキュウリにも挑戦
ひとつひとつ丁寧に植えました
グリーンカーテンになるのが楽しみです
外出自粛の今こそおうちで健康づくり!!
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、外出自粛や多くの人が参加する事業が中止となっています。
このような状況が続くことから、浜松市健康増進課より、筋力低下やストレス対策のため、幅広く市民に伝え支援したいと、当院に体操動画の制作依頼がありました。
スポーツ医学センターから青壮年者向け体操を2種類、いきいきトレーナー養成事業から高齢者向け体操を2種類、制作しました。動画は、浜松市健康応援サイト『WELはままつ』にアップされています。当院ホームページにも動画を掲載してありますので、ぜひご覧ください。
一緒に身体を動かして、この困難な状況を乗り越えましょう!
■自宅でできるエクササイズ ~肩こり腰痛予防編~
■自宅でできるエクササイズ ~全身運動編~
■高齢者向け体操 ~身体ゆるゆる体操~
■高齢者向け体操 ~筋肉もりもり体操~
まだまだ寒い日が続きますが、普段から皆さんは運動をされていますでしょうか?
運動は筋肉維持、低栄養予防にとても重要です。食事をしっかり食べて、運動をしっかりすることで低栄養は予防できます。
今回、「入院時低栄養状態は高齢入院患者さんにおける院内の転倒を予測する」という論文がNutrients(インパクトファクター 4.171)という雑誌に掲載され、栄養管理室の清水が共著者として関わりました。
転倒予防の観点からも低栄養予防は重要です。皆さんも普段からの健康管理に注意しましょう。
タイトル:Malnutrition at admission predicts in-hospital falls in hospitalized older adults
著者:Y Ishida, et al.
病院合同就職説明会 たくさんの看護学生が来場しました
2月22日、文化放送ナースナビ 病院合同就職説明会がえんてつホールにて開催されました。
200人の看護学生が来場し、浜松市リハビリテーション病院ブースには70人が集まりました。
総看護部長、看護次長のほか、現場で活躍する先輩看護師より、浜リハの特色や新人教育の内容やサポート体制について説明しました。真剣な表情で説明を聞く学生さんの姿に、就職に対する熱心さを感じました。説明を受け、インターンシップに申し込まれた学生さんも多くいらっしゃいました。
◆次回 就職説明会のご案内◆
3月14日 会場:豊橋創造大学
採用情報は、こちらをクリック
就職1年目の先輩看護師がお出迎え
浜リハの魅力をPR
真剣なまなざしで説明を聞く学生さん
70人の看護学生さんにお越しいただきました
ストップ・ザ・ロコモ! アワード!銅賞
ロコモコーディネーターの普及・育成のための様々な取り組みを評価・審査し、表彰する『第1回 ストップ・ザ・ロコモ! アワード』では、全国から29施設がエントリーしました。
浜松市リハビリテーション病院も『いきいきトレーナー養成事業』の「市民」による「市民」のためのロコモ・介護予防実践モデルでエントリーしました。
いきいきトレーナー認定後に「ロコモ普及員」として登録を促し、いきいきトレーナー事業が浜松市と連携している点をアピールした結果……優れた取り組みと評価され、見事!銅賞をいただきました。
最新の歩行支援ロボットが2月に導入されます!!
「ウェルウォークww-2000」は患者さんに合わせた難易度の調整や歩行状態のフィードバック機能など、運動学習理論に基づいた様々なリハビリテーション支援機能を備えています。今回導入されるウェルウォークは最新型であり、導入は全国初となります。今後、入院患者さんや通所リハビリでの活用を予定しています。乞う御期待!!
特別講演「音楽家の運動技能と障害」
1月15日、ソニーコンピュータサイエンス研究所リサーチャー・プログラムマネジャーの古屋 晋一 先生をお招きし、特別講演会を開催しました。古屋先生は脳と身体の機能について研究を重ねており、局所性ジストニアの症状と心理的なストレスの関係、音楽家にもスポーツ選手同様に長時間練習や筋肉の酷使による障害が起こることについてお話いただきました。とても興味深い内容で、あっという間の90分でした。医療関係者だけでなく大手楽器メーカーや音楽に通じる学生などたくさんの方が集まりました。
明けましておめでとうございます
ラナンキュラス
昨年は医療でできない長期の外来リハビリテーションのニーズに対応するため、介護保険事業として訪問についで通所リハビリテーションを開始しました。地域包括ケアシステムにおける連携を担う医療施設として今後も尽力して行きたいと存じます。
患者さんに優しく、利用しやすい浜松市リハビリテーション病院として、これまで以上に職員一同心を一つにしてがんばっていきます。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
院長 藤島 一郎